外付けグラボとは後付けで追加できるグラフィックボードのことです。主にノートパソコンに使用することが多く、様々なメーカーから販売されています。
ノートパソコンは後からグラフィックボードを内蔵できないので、重たい作業をさせるときは外付けグラボの追加が必要です。
この記事では、外付けグラボの選び方・実際におすすめする外付けグラボを紹介します。

初代のiMac G3から、20年以上Macを使い続けているAppleファンな人です。新しいガジェットが発売すると、物欲が抑えられず散財。溜まり続けるガジェット知識を消化すべく、ブログとnoteで発信しています。2021年はWindowsの自作ゲーミングPCを作り直す予定です。
グラボ(グラフィックボード)とは
グラボとは、グラフィック処理に特化した機構のことです。
一般的にGPUと呼ばれており、CPUには内蔵のGPUが搭載されています。この内蔵GPUの性能は高くないため、動画編集やゲームのグラフィックを処理しきれません。
グラボは内蔵GPUが処理しきれないグラフィック処理を、グラボ側で受け持ちます。
以上から、グラボは動画編集やゲームを快適に動作させることが可能です。
外付けグラボの価格帯。格安(安い)だといくら?
外付けグラボは安くても30,000円以上します。
注意しなければならないことは、一般的に外付けグラボはケースであり、グラボが搭載されていないことです。そのためNVIDIAやAMDのカードを追加しなければならず、30,000円+グラボ代となります。
グラボ内蔵タイプの外付けグラボもありますが、100,000円を超えるなど非常に高額です。
外付けグラボのメリット・デメリット。性能低下は大丈夫?
外付けグラボのメリットは、グラフィック処理性能の低いノートパソコンで動画編集やゲームができることです。
グラボ搭載のノートパソコンは重量が重く、携帯性が良くありません。外付けグラボは携帯性の良いノートパソコンを、重たいグラフィック処理もできるように変えられます。
デメリットは搭載しているグラボの性能を、デスクトップパソコンに比べて、ノートパソコンは100%引き出せないことです。
外付けグラボをつける手段・方法
外付けグラボはThunderbolt 3(サンダーボルト 3)に対応したノートパソコンが必要です。接続方法はUSB-Type Cケーブルを接続するだけと簡単に行えます。
Thunderbolt 3はUSB-Type Cと同じ形状をしており、知っていないと区別がつきません。
そのため、ノートパソコンがThunderbolt 3に対応しているか確認が必要です。
ノートパソコン用外付けグラボの選び方
外付けグラボの選び方を解説します。
- グラボ搭載・非搭載で選ぶ
- デザインで選ぶ
- 価格で選ぶ
グラボ搭載・非搭載で選ぶ
一般的に外付けグラボはケースであり、グラボは非搭載です。外付けグラボによっては、グラボが搭載されていたりします。
そのため、購入する外付けグラボにグラボが搭載されているか確認することが重要です。また外付けグラボによっては、搭載できるグラボの種類が異なります。
搭載するグラボがWindowsやMacといった対応しているOSの確認も必要です。
デザインで選ぶ
外付けグラボはゲーミングデバイスメーカーが販売していることが多く、各メーカーでデザインに特徴があります。
そのため価格や性能だけで購入すると、インテリアとしての統一感を得ることができません。落ち着いたノートパソコンに派手な外付けグラボは場違いです。
一緒に使用したいノートパソコンのデザインや、自身のパソコン環境を考慮して選ぶと良いでしょう。
価格で選ぶ
外付けグラボは決して安価な商品ではありません。価格が30,000円〜100,000円以上と非常に価格幅が広くなっています。
一般的に外付けグラボはケースなので、搭載するグラボも購入しなければいけません。そうなると合計価格は安く見積もっても、60,000円程度になります。
そのため高価な外付けグラボを購入する時は、搭載したいグラボの価格と合わせて計算しなければいけません。
外付けグラボのおすすめ8選
おすすめの外付けグラボを紹介します。
Razer Core X Chroma ThunderBolt 3 700W
- 最新のPCIeに対応
- 700W ATX電源を内蔵
- 耐久性の高いアルミ製
Razer Core X Chromaをおすすめする理由は、最新グラボの接続に対応しており、外付けグラボからノートパソコンを充電できるためです。
Razer Core X Chromaは最新のPCIeに対応しています。そのため、NVIDIAのGeForceやQuadro・AMDのRadeonを取り付けることが可能です。
ノートパソコンの電源をRazer Core X Chromaから取れるので、電源アダプターを2つ用意する必要はありません。
Dell Alienware Graphics Amplifier 15Q41 460W
- PCI-Express x16に対応
- 460W 電源を内蔵
- USB3.0 4ポート搭載
Alienware Graphics Amplifier 15Q41をおすすめする理由は、PCI-Express x16に対応していて、460W電源を内蔵しているためです。
Alienware Graphics Amplifier 15Q41は、接続端子として主流なPCI-Express x16に対応しています。PCI-Express x16に対応しているため、カスタマイズ性が高く常に最新のグラボを搭載することが可能です。
AKiTiO Node Titan ThunderBolt 3 650W
- 冷却性能が高い
- 650W 電源を内蔵
- WindowsとMacに対応
AKiTiO Node Titanをおすすめする理由は、冷却性能が高く、外付けグラボからノートパソコンを充電できるからです。
AKiTiO Node Titanは冷却性能を高めるために、本体底面にPSUファンとケースファンを搭載しています。また本体側面は吸気と排気のためのメッシュパネルになっており、本体内をクールに保つことが可能です。
AKiTiO Node Titanはノートパソコンに電源を供給できるので、電源アダプターを2つ用意する必要はありません。
AKiTiO Node Pro ThunderBolt 3 650W
- PCI-Express x16に対応
- WindowsとMacに対応
- 500W SFX電源を内蔵
AKiTiO Node Proをおすすめする理由は、PCI-Express x16に対応しており、WindowsとMacの両OSに対応しているからです。
AKiTiO Node ProはPCI Express 3.0 x16を搭載しているため、非常に高速な通信を行えます。
対応OSはWindowsとMacの両方をサポートしているので、どのようなユーザーでも使用することが可能です。
電源容量は500Wと余裕があり、多様なグラボに対応できます。
GIGABYTE RTX2080Ti GAMING BOX
- GeForce RTX2080Ti搭載
- 接続端子が豊富
- 冷却性能に優れる
GIGABYTE RTX2080Ti GAMING BOXをおすすめする理由は、高性能なグラボを搭載し、接続端子が豊富なためです。
GIGABYTE RTX2080Ti GAMING BOXは非常に高性能なGeForce RTX2080Tiを搭載しています。高負荷の4K画質であっても、処理動作が重く感じることはありません。
本体の接続端子がとても豊富であり、USB端子やLANポートなど必要な端子が揃っています。接続端子が少ないノートパソコンの拡張も可能です。
Sonnet Technologies GPU Box 550W
- 低価格
- 小型のケース
- 550W 電源を内蔵
Sonnet Technologies GPU Boxをおすすめする理由は、低価格でかつ小型ケースだからです。
Sonnet Technologies GPU Boxの価格は40,000円台と比較的安い外付けグラボになります。そのため初めて外付けグラボを購入しようと考えている人向きです。
また本体ケースは小型なので、机の上に置いても作業スペースをあまり取りません。そのため机周りがスッキリするので、快適な作業を行えます。
Sonnet Technologies GPU Box 650W
- PCI-Express x16に対応
- 650W 電源を内蔵
- 小型のケース
Sonnet Technologies GPU Boxをおすすめする理由は、PCI-Express x16に対応していて、650W電源を内蔵しているためです。
Sonnet Technologies GPU BoxはPCI-Express x16に対応しています。搭載できるグラボの種類が多く、カスタマイズ性は高いと言えるでしょう。
ノートパソコンの電源をSonnet Technologies GPU Boxから取れるので、電源アダプターを2つ用意する必要はありません。
ASUSTeK XG STATION Thunderbolt3 600W
- デザインがかっこいい
- 600W 電源を内蔵
- 入力端子が豊富
ASUSTeK XG STATIONをおすすめする理由は、ゲーミングデザインでかっこよく、600W電源を内蔵しているためです。
ASUSTeK XG STATIONはまさにゲーミングデバイスと言って良いデザインになっています。本体の開け方が中心から割れるといった構造になっており、所有欲を満たしてくれるでしょう。
ASUSTeK XG STATIONはノートパソコンに電源を供給できるので、電源アダプターを2つ用意する必要はありません。
格安外付けグラボのおすすめ3選
次に、おすすめの格安外付けグラボを紹介します。
Razer Core X Mercury White ThunderBolt 3 650W
- 低価格
- 最新のPCIeに対応
- 650W 電源を内蔵
Razer Core X Mercury Whiteをおすすめする理由は、低価格な外付けグラボでありながら、最新グラボの接続に対応しているためです。
Razer Core X Mercury Whiteは低価格な外付けグラボと言えます。ゲーミングデバイスメーカーのRazerから販売されているため、格安な外付けグラボですが品質は確かです。
ノートパソコンの電源をRazer Core X Mercury Whiteから取れるので、電源アダプターを2つ用意する必要はありません。
AKiTiO Node ThunderBolt 3 500W
- 低価格
- WindowsとMacに対応
- 500W SFX電源を内蔵
AKiTiO Nodeをおすすめする理由は、低価格な外付けグラボであり、WindowsとMacの両OSに対応しているからです。
AKiTiO Nodeは他の外付けグラボと比較して低価格な分類になります。他の外付けグラボは50,000円以上するため、30,000円台で購入できるAKiTiO Nodeは格安です。
またWindowsとMacの両OSに対応しており、自身のノートパソコンの種類に捕われないため、使い易い外付けグラボと言えます。
PowerColor Mini Pro AMD Radeon RX 570
- AMD Radeon RX 570搭載
- 低価格
- 4K出力が可能
PowerColor Mini Proをおすすめする理由は、AMDのグラボを搭載しており、低価格なためです。
PowerColor Mini ProはAMD Radeon RX 570を搭載しています。決して高性能なグラボではありませんが、4K画質の動画編集やゲームをしなければ問題ないでしょう。
PowerColor Mini Proはグラボ搭載型としては、安い外付けグラボです。グラボも搭載しているため、これ以上の費用がかかりません。
まとめ
外付けグラボをノートパソコンに接続することで、グラフィック処理性能が格段に上がります。
ノートパソコンの利点は携帯性の良さであるため、重量の軽いノートパソコンが人気です。しかし重量の軽いノートパソコンはグラフィック処理に向いておらず、別にデスクトップパソコンでグラフィック処理をしている人も多いでしょう。
ノートパソコン1台で何でも作業がしたい人に、外付けグラボはおすすめです。