イヤホンは高音域や低音域を得意としたユニットを搭載しており、イヤホンによって得意とする音域は異なります。
クラシックのような様々な楽器を使用して演奏する音楽は、低音域から高音域までバランスよく音を表現できることが重要です。
ここでは、クラシックにおすすめのイヤホンの選び方・実際におすすめするイヤホンを紹介します。
クラシックとは
クラシックとは、弦楽器や金管楽器などの様々な楽器を使って演奏する音楽です。クラッシックは18世紀頃に起源を持つ西洋音楽であり、ただの音楽ではなく文化や芸術の側面を大きく持っています。
クラッシックの定義は、明確な定義は定められていないため、かなりあいまいです。
一般的なイメージはオーケストラのような、集団での演奏を思い浮かべる人が多いと思います。
クラシック音楽向けイヤホンのおすすめメーカー5選
クラシック音楽向けイヤホンのおすすめメーカー5つを解説します。
- SENNHEISER(ゼンハイザー)
- JVC(ジェイブイシー)
- BOSE(ボーズ)
- SONY(ソニー)
- final(ファイナル)
SENNHEISER(ゼンハイザー)
SENNHEISERはドイツの音響機器メーカーで、イヤホンやヘッドホンで有名です。
1945年に創立され、世界的に高い評価を得ています。そのため一般向けからプロフェッショナル向けの音響機器まで手がけているメーカーです。
SENNHEISERのイヤホンは癖が少なく低音域から高音域まで、バランスよく音を表現できます。どのような音楽にも合わせることができるため、当たり外れがありません。
JVC(ジェイブイシー)
JVCはVictorとKENWOODが経営統合したことで設立した会社で、日本の神奈川県に本社を置いています。
JVCはイヤホンやヘッドホンなどのオーディオ機器だけでなく、ビデオカメラやプロジェクターといった電気機器も製造販売しているメーカーです。
JVCのイヤホンは高音質かつリーズナブルな価格の製品が多く、コストパフォーマンスに優れています。
BOSE(ボーズ)
BOSEはアメリカに本社を置く、音響機器メーカーです。マサチューセッツ工科大学のボーズ教授が、研究していた音響理論を元に設立されました。
BOSEの音質は重低音がかなり強調されており、迫力のある強いサウンドを実現できます。BOSEの音質は人によって好き嫌いがはっきりと分かれており、強い低音が好きでない人には向いていません。
SONY(ソニー)
SONYは映像技術・音響技術のとても高く、日本のTOPIX Core30に選ばれているメーカーです。
高い技術力から生み出されているイヤホンやヘッドホンは、使いやすさを追求されていて非常に高い評価を得ています。
またSONYのイヤホンはやや低音域が強いことが特徴で、全体的に原音をしっかりと再現することが可能です。そのため、SONYのサウンドは耳当たりがよく万人に好かれています。
final(ファイナル)
finalは1974年に高井金盛氏が創業した、日本の神奈川県に本社を置くオーディオ機器メーカーです。
finalのイヤホンは超高級品で数万円から数十万もし、ただの音響機器ではなくアンティークとしての価値づけがされます。原音を大事にしたサウンドのため、全体的にフラットな音質の印象を受けるでしょう。
超高級品だけでなく低価格なイヤホンも発売しており、幅広くラインナップを揃えています。
クラシック音楽向けイヤホンの選び方6つのポイント
クラシック音楽向けイヤホンの選び方6つのポイントを解説します。
- オーケストラ編成による音楽の再現性
- 高い解像度
- ハイレゾ対応か
- 周波数はかまぼこ
- サウンドステージの広さ
- ノイズキャンセリング機能
オーケストラ編成による音楽の再現性
オーケストラの魅力は様々な楽器を用いることによる音域の広さと、品がありながらも圧倒的な迫力があることです。
オーケストラのように音域が広い音楽の場合、特定の音域に強いイヤホンよりも、全体的にバランスの良いイヤホンが向いています。
イヤホンを選ぶときは、低音域と高音域に両出力に優れたドライバーを搭載しているイヤホンがいいでしょう。
高い解像度
音の解像度はどれだけ音を忠実に再現でき、原音に近づけることができるかに影響します。イヤホンで聞く音は、原音と同じではありません。
音質を原音に近づけるためには、高いサンプリング周期で収音します。しかし、いかに原音に近い高音質な音楽でも低解像度のイヤホンでは意味がありません。
そのため、イヤホンが高い解像度に対応していることが必須です。
ハイレゾ対応か
ハイレゾに対応したイヤホンはハイレゾ対応音源を再生することができます。
ハイレゾ対応音源とはデジタル音源より高解像度の音源のことです。デジタル音源とはCDのことを指し、「CDよりも音が良い」音源がハイレゾということになります。
イヤホンで最高音質の音楽を聞きたいと思ったなら、ハイレゾに対応したイヤホンを選ぶといいでしょう。
周波数はかまぼこ
イヤホンは音の特徴を指す用語として、「かまぼこ」と「ドンシャリ」という言葉があります。
かまぼこは全体的にフラットな音域であり、癖が少ないため耳当たりのいい音です。逆に「ドンシャリ」は高音域と低音域が強く、迫力のある音でバンドに使われます。
クラッシックに向いているイヤホンは、「かまぼこ」が良いとされるため、中音域に優れたイヤホンがおすすめです。
サウンドステージの広さ
サウンドステージとは音場のことで、どれだけ音が立体的に聞こえるかを示しています。
つまりサウンドステージが広いイヤホンは、耳に装着しているイヤホンからではなく、まるでスピーカーから流れているように周囲から聞こえてきます。
耳元でクラッシック聞きながら、コンサートホールにいるかのような臨場感を味わえるため、音場の広いイヤホンがおすすめです。
ノイズキャンセリング機能
ノイズキャンセリング機能とは、イヤホンの隙間から聞こえてくるノイズを除去する機能のことです。最近のハイエンドイヤホンは標準的に搭載されてきている機能で、各メーカーでノイズ除去の性能が異なります。
ノイズキャンセルに対応したイヤホンは、ノイズが聞こえにくくなるため、音楽への没入感を大事にしたい方にとって重要な機能です。
クラシック向けおすすめイヤホン5選
クラシック向けおすすめイヤホン5選を紹介します。
SHURE SE215SPE-A 密閉型
- 広帯域で優れた音質
- 遮音性に優れている
- 連続使用でも疲れにくい
SHURE SE215SPE-Aはシングルダイナミック型のドライバーを活かした迫力のある低音と、クリアでキレのある高音を実現しています。広帯域で優れたサウンドを表現できるため、様々な音楽に使用することが可能です。
イヤーピースは遮音性に優れているため、余計なノイズが入らず没入感を高めてくれるでしょう。
参考 SHURE 公式サイトJVC HA-FW01 密閉型
- ハイレゾ音源に対応
- 着脱式のケーブル
- 耳への高いフィット感
JVC HA-FW01は「木の振動板」を採用しているため、バイオリンやピアノなどを自然に表現することができます。ハイレゾに対応しており、高解像度音源の繊細な表現を再現することが可能です。
着脱式のリケーブルはケーブルの絡みにくさを向上させ、上質な布ケーブルは耐久性に優れています。
参考 JVC 公式サイトaudio-technica ATH-CM707 開放型
- 中高音域に強い
- 軽量で負担が少ない
- レザー調ポーチ付属
audio-technica ATH-CM707はインナーイヤー型としては、15.4mmの大型ドライバーを採用しています。そのため、中高音域の再生に強く、解像度の高い音を実現可能です。
開放型でアルミ合金を使用したボディは軽量で耳への負担が少なく、長時間の連続使用に向いています。
参考 audio-technica 公式サイトSENNHEISER IE300 密閉型
- 広帯域で優れた音質
- 高い遮音性
- 堅牢なケーブル
SENNHEISER IE300はコンピュータ解析と視聴を繰り返した振動板を採用しており、共振や音の損失を防ぐことで高い音質を表現できます。クリアでキレのある高音域や耳あたりの良い中音域は、誰にでも受けいれられる音質です。
遮音性を高めたイヤーフックは周囲のノイズを防ぎ、音楽への没入感を高めることができます。
参考 SENNHEISER 公式サイトSONY XBA-N3 密閉型
- 高解像度のハイレゾに対応
- 快適な装着感
- 絡みにくいケーブル
SONY XBA-N3は高感度の9mmダイナミックドライバーとバランスドアーマチュアドライバーを組み合わせたハイブリッド型のドライバーを搭載しています。
低音域と高音域に強い2つのドライバーを搭載することで、広帯域にわたって原音の美しさを再現することが可能です。
耳への負担が少ない形状なので、長時間の使用に適しています。
参考 SONY 公式サイトBluetoothで繋がる!クラシック向けおすすめワイヤレスイヤホン3選
クラシック向けおすすめワイヤレスイヤホン3選を紹介します。
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2 密閉型
- クリアな音質
- ノイズキャンセリング機能
- 外音取込み機能
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2はワイヤレスイヤホンの中でも最高クラスの音質を備えています。中音域の音がしっかりと聞こえてくるため、クラッシックに特におすすめです。
アクティブ・ノイズキャンセリング機能は非常に強力で、音楽に没入したいときに最適です。
参考 SENNHEISER 公式サイトApple AirPods Pro 密閉型
- 圧倒的な外音取込み機能
- ノイズキャンセリング機能
- バランスのよい音質
Apple AirPods Proはイヤホンを装着していることを忘れてしまうほど、自然な外音取込み機能を搭載しています。イヤホンをしながら人との会話や、聞き逃したくないアナウンスなどを、正確に聞き取ることが可能です。
搭載しているノイズキャンセリング機能は非常に性能が高く、周囲の音をしっかりと遮断してくれます。
参考 Apple 公式サイトJBL CLUB PRO+ TWS 密閉型
- 優秀なノイズキャンセリング機能
- コストパフォーマンスに優れる
- バランスのよい音質
JBL CLUB PRO+ TWSは必要な機能を網羅しており、ノイズキャンセリング機能も非常に優れています。周囲の喚起音などもしっかりと遮断してくれるため、音楽に没入することが可能です。
また、ハイエンドモデルのワイヤレスイヤホンと同等の機能を搭載していながら、価格が1万円以上安くコストパフォーマンスに優れます。
参考 JBL 公式サイト安くて高音質!クラシック向けおすすめイヤホン3選
安くて高音質なクラシック向けおすすめイヤホン3選を紹介します。
SONY MDR-EX255AP 密閉型
- 価格が安い
- バランスに優れた音質
- リモコンを搭載
SONY MDR-EX255APは直径12mmのダイナミックドライバーを搭載しており、広帯域にバランスの取れた音質を実現しています。低音域から高音域までしっかりと音を出せるため、臨場感のある深みのある音質はクラッシックにおすすめです。
ケーブルにリモコンを搭載しているので、再生/停止を簡単に行えます。
参考 SONY 公式サイトfinal E500 密閉型
- コスパに優れている
- バイノーラル技術に対応
- VGP受賞モデル
final E500はまるでその場にいるかのような、立体的で臨場感のある音楽を楽しむことができるバイノーラルに対応しています。バイノーラルはイヤホンから届く音だけでなく、耳たぶなどによる音の反射を計算することで、立体音響を実現する技術です。
また、日本最大級のオーディオビジュアルアワードの「VGP」において、3期連続で受賞しています。
参考 final 公式サイトJVC HA-FX1X-B 密閉型
- 力強い重低音
- 耐久性に優れた素材を採用
- キャリングケースが付属
JVC HA-FX1X-Bは重低音を強く表現できるイヤホンで、迫力のあるサウンドを楽しむことができます。搭載しているドライバーはキレのある低音再生を行え、全身に響くような臨場感を体感することが可能です。
耐久性能に優れたエラストマー素材により、ケーブルの破損を防ぐことができます。また、衝撃に強く、不快なノイズを抑えてくれるでしょう。
参考 JVC 公式サイトライターあとがき
クラシックは低音域から高音域までバランスの良いイヤホンが向いています。特に中音域がしっかりと表現できるイヤホンは耳あたりの良い音質のため、リラックスをしながら聞けるでしょう。
音の好みは個人差が大きく、低音域や高音域が強調された音質が好きな人もいます。
そのため、自分がどの音域が好きなのか把握して、自分にとって最適なイヤホンを選ぶようにしましょう。