グラフィックボードは様々なメーカーより発売されており、単なる制御機器ではなくデザイン性も非常に重要です。
メーカーごとにグラフィックボードの特色があり、メーカーのオリジナル機能を搭載するなどの違いがあります。
ここでは、グラフィックボードメーカーの選び方・実際におすすめするグラフィックボードを紹介します。
グラフィックボード主要メーカー一覧
- ASUS
- MSI
- GIGABYTE
- 玄人志向
- Palit
ASUS
ASUSとは、台湾の台北市に本社を置く、PCの周辺機器メーカーです。周辺機器メーカーの中でも大手の1社に数えられ、マザーボードにおいて世界一のシェアを持っています。
マザーボード以外にもコンシューマー向けノートパソコンや、スマートフォン市場にも積極的に新製品を発表しているメーカーです。会社規模を活かして様々なラインナップを展開しています。
MSI
MSIとは、台湾の新北市に本社を置いている、世界有数のマザーボードやグラフィックボードの製造メーカーです。
MSIのコアビジネスであるグラフィックボード事業は、世界中で展開され世界トップレベルの出荷台数を誇っています。
MSIのグラフィックボードは、パソコン専門店に行けば必ずと言っていいほど置いてあり、種類も非常に豊富です。
GIGABYTE
GIGABYTEとは、台湾の新北市に本社を置き、日本では日本ギガバイトとして法人展開している周辺機器メーカーです。
GIGABYTEのグラフィックボードは、日本市場第4位のシェアを持っており、かなりのブランド力を持っています。
また、イメージキャラクターの「ギガバイ子」が有名で、購入特典でギガバイ子のグッズがもらえることもあります。
玄人志向
玄人志向とは、愛知県に本社を置いているCFD販売が展開する周辺機器ブランドです。CFD販売はメルコホールディングスの傘下にあり、バッファローも所属しています。
玄人志向はブランド名からも分かるように、マニアックな製品を製造販売しているため、一般的とは言えません。トラブル発生時は自分自身で対処できる自作ユーザーをターゲットにしています。
Palit
Palitとは、製品開発を本社の台湾で行い、製造を中国で行っているPC周辺機器メーカーです。
1988年に創業した老舗メーカーであり、Palitのグラフィックボードは世界シェアトップを争っています。また、半導体メーカー「NVIDIA」の公式パートナーです。
日本ではドスパラが国内代理店を務めているので、ドスパラPCに搭載されています。
グラフィックボードのメーカーによる違い
グラフィックボードは搭載しているGPUの型式で性能が決まるため、メーカーごとの性能差はありません。
GPUとは、映像の処理を得意とするチップのことで、NVIDIAやAMDが製造しています。グラフィックボードメーカーはGPUをマザーボードなどに接続できるようにしているだけで、GPUを製造してはいません。
グラフィックボードのメーカーによる違いとして、GPUから発生する熱の排熱処理の仕方やデザイン性の違いがあります。
グラフィックボードメーカーの選び方
- 冷却性能で選ぶ
- インターフェースで選ぶ
- デザインで選ぶ
冷却性能で選ぶ
グラフィックボードは負荷が高くなると非常に高い熱を発生するため、優れた冷却性能が必要です。
各メーカーによってグラフィックボードの冷却方法はさまざまで、搭載しているファン数や冷却制御システムが異なっています。一般的にはGPU性能が高くなるほど、高い冷却性能が求められます。
冷却方法はグラフィックボードメーカーごとに特徴があるので、調べてみるといいでしょう。
インターフェースで選ぶ
グラフィックボードはさまざまな機器を接続するため、購入前にインターフェースを確認しなければいけません。
同じGPUを搭載していても、グラフィックボードメーカーによってインターフェースが異なるからです。グラフィックボードのインターフェースは接続端子形状によって、出力できる映像の解像度やフレームレートに大きな差が生まれます。
デザインで選ぶ
グラフィックボードはメーカーごとにデザインに違いがあり、他メーカーとの差別化を図っています。
最近のデスクトップパソコンはデザイン性を重視する為に、側面パネルが透明になっており、内部が見える構造です。そのため、外部からグラフィックボードが見えるので、RGBでの発光やメーカーロゴが見えるようになっています。
グラフィックボードのおすすめ10選
グラフィックボードのおすすめ10選を紹介します。
MSI GeForce RTX 3070 8GB
- 処理性能に優れている
- 冷却能力が高い
- 接続端子が豊富
MSI GeForce RTX 3070はNVIDIAのRTX3000番台を搭載しているため、映像処理能力が高く、ほとんどのゲームを快適に遊べます。処理能力が必要なゲームにおすすめのグラフィックボードです。
3連ファンを搭載することで、高負荷時のグラフィックボードでも確実に冷却できます。
参考 MSI 公式サイト玄人志向 GeForce RTX3060Ti 8GB
- 処理性能に優れている
- 控えめな価格
- 接続端子が豊富
玄人志向 GeForce RTX3060TiはRTX3000番台の中では比較的性能が低めとなっています。それでもRTX3000番台は非常に強力なGPUであり、一般的な使い方をすれば何一つ不自由を感じません。
また、強力なGPUのRTX3000番台が搭載されているにもかかわらず、価格はかなり抑えられています。
参考 玄人志向 公式サイトGIGABYTE GeForce RTX3050 8GB
- 優れたコストパフォーマンス
- 強力な冷却性能
- 保証期間が2年間
GIGABYTE GeForce RTX3050はRTX3000番台では下位性能ではあるが、FullHDまでなら快適に処理できる性能があります。また、3連ファンを搭載しているので、冷却性能も十分です。
GIGABYTEはメーカー保証が2年と長く、破損した時はメーカーで修理してもらえます。
参考 GIGABYTE 公式サイトMSI GeForce GTX1660 SUPER 6GB
- 堅実的な処理性能
- 低価格
- 接続端子が豊富
MSI GeForce GTX1660 SUPERはFullHDのゲームをストレスなく動作させるために、必要な処理性能を持っています。過剰スペックのGPUではないので、低価格に抑えられたグラフィックボードです。
接続端子はDisplayPortを3つとHDMIを1つ搭載しており、最大で4画面まで出力できます。
参考 MSI 公式サイトASUS GeForce GTX1650 4GB
- コストパフォーマンスが高い
- コンパクトで使いやすい
- 静音性に優れている
ASUS GeForce GTX1650はFullHDのゲームを動作させるために、最低限必要なGPUを搭載しています。GTX1650より性能の低いGPUでは、FullHDでも快適なフレームレートを確保できません。
処理性能の抑えられたGPUのため、発熱を抑えることができるので、静音性に優れています。
参考 ASUS 公式サイトPalit GeForce GTX1650 4GB
- 低価格なGPU
- 安定した性能
- 冷却性能が高い
Palit GeForce GTX1650は低価格なGPUを搭載しているため、コストパフォーマンスにとても優れています。また、NVIDIAのGTX1650は低価格でも安定した動作が可能です。
デュアルブレードファンにより高い冷却性能があるので、高負荷時でも安心して処理を継続できます。
参考 Palit 公式サイトASUS GeForce RTX2060 6GB
- 高い静音性
- 優れた処理性能
- 接続端子の種類が豊富
ASUS GeForce RTX2060はファンコントローラーにより、GPUの温度を管理して55℃以下になったらファンが停止するように制御されています。
また、前モデルのRTX2000番台であっても、非常に高い処理性能を持っているGPUです。
参考 ASUS 公式サイト玄人志向 Radeon RX6700XT 12GB
- コンパクトなサイズ
- 高い処理性能
- 豊富な接続端子
玄人志向 Radeon RX6700XTは2連ファンを採用することで、本体サイズをコンパクトに抑えています。小さなパソコンケースにも入れることができるため、自分が気に入ったデザインのパソコンケースが使用できます。
コンパクトなサイズでも接続端子はDisplayPortを3個搭載しているので、外部モニターへの出力は十分です。
参考 玄人志向 公式サイトGIGABYTE Radeon RX6600 8GB
- 冷却能力が高い3連ファン
- 保証期間が2年間
- コスパが高い
GIGABYTE Radeon RX6600は3連ファンを搭載した大型のグラフィックボードのため、非常に優れた冷却能力を備えています。また、ヒートパイプをGPUやVRAMと直接接触させることで、さらに強力な冷却が可能です。
GIGABYTE製品は2年間と保証期間が長いので、安心して使用できます。
参考 GIGABYTE 公式サイトMSI Radeon RX6500XT 4GB
- 低価格で購入しやすい
- コンパクトなサイズ
- 冷却性能も優れる
MSI Radeon RX6500XTは低価格のグラフィックボードであり、とても手に入れやすい価格に設定されています。もっと安いグラフィックボードはあるが、性能を考慮するとコスパが良くおすすめです。
本体サイズが小さくスペースを取らないので、様々なパソコンケースに使用できます。
参考 MSI 公式サイト