PS4やパソコンからディスプレイへの接続にはよくHDMI端子が用いられます。しかし、1の機器を複数のディスプレイに接続するためには、HDMI端子が足りません。
HDMI分配器を使用することで、1台の機器を複数のディスプレイに接続できるようになります。
ここでは、PS4におすすめのHDMI分配器の選び方・実際におすすめのHDMI分配器を紹介します。
HDMI分配器とは
HDMI分配器とは、1台の機器を複数のディスプレイに同じ映像を同時出力できる機器のことです。そのため、同じ映像を複数のディスプレイに映して、大人数で見るなどに用いられます。
HDMI分配器には、分配できる上限数や分配可能な解像度があり、購入する時は注意が必要です。
HDMI切替機と間違える人が多いので注意下さい。
HDMI分配器とHDMI切替器の違いを解説
HDMI分配器とHDMI切替機は似ているようで役割が全く違います。
HDMI分配器は「1つの機器」を「複数のディスプレイ」に同時出力する機器のことです。しかしHDMI切替機の役割はHDMI分配器とは逆になります。
つまり、HDMI切替機は「1つのディスプレイ」に「複数の機器」を接続して、ディスプレイに映す映像を切り替える機器のことです。
HDMI分配器の価格帯は?
HDMI分配器の価格帯は安ければ1,000円〜2,000円くらいからあり、非常に購入しやすい価格帯といえます。安いHDMI分配器の機能は最低限であり、高性能な機能は搭載していません。
5,000円を超えるHDMI分配器は4K解像度の映像を分配できるなど、高性能な機能を搭載しています。また、10,000円を超える製品もあるため、必要な機能は確認しましょう。
PS4/SwitchにおすすめHDMI分配器の注目の機能・性能
PS4/SwitchにおすすめHDMI分配器の注目の機能・性能を解説します。
- 4K対応機能
- 分配・切替対応機能
- HDR対応機能
4K対応機能
HDMI分配器には4Kの解像度を分配できる製品があります。4Kとは映像の解像度のことで、一般的なフルHDと比べて非常に綺麗な映像です。
4Kに対応していないHDMI分配器を使用すると、せっかくの4K映像が分配できず解像度が下がります。
PS4やSwitchは4Kに対応していないため、4Kでゲームを楽しむならPS4 Proが必要になので注意下さい。
分配・切替対応機能
HDMI分配器の中には切替機能を搭載している製品があり、HDMI切替機が一体化されています。HDMI分配器と切替機が一体化しているため、2つの製品を購入する必要がありません。
複数のディスプレイに出力したい場合は分配器として使い、複数の機器をディスプレイに接続したい時は切替機として使えます。
1台で2つの役割をこなすことが可能です。
HDR対応機能
HDRは「High Dynamic Range」の略で、階調を犠牲にすることなく明るい部分と暗い部分を描写できる技術です。
HDRに対応すると、暗くてはっきりと見えなかった部分が明るくなり、しっかりと見えるようになります。また明るすぎて色とびしていた箇所が、明瞭に見えるようになり、色がつぶれて見えないということはありません。
PS4/SwitchにおすすめHDMI分配器のメーカー5選
PS4/SwitchにおすすめHDMI分配器のメーカー5選を解説します。
- ELECOM(エレコム)
- SANWA SUPPLY(サンワサプライ)
- GREEN HOUSE(グリーンハウス)
- RATOC System(ラトックシステム)
- プリンストン
ELECOM(エレコム)
ELECOMとは、日本の大阪市に本社を置く周辺機器メーカーです。日本におけるコンピュータ周辺機器の大手メーカーであり、多くのキーボードやマウスなどを販売しています。
ELECOMの製品は価格が安くリーズナブルな製品が多いことが特徴です。またラインナップが多く、ELECOM製品ほとんどの家電量販店では取り扱われています。
>SANWA SUPPLY(サンワサプライ)
SANWA SUPPLYとは、日本の岡山県に本社を置き、コンピュータ周辺機器を幅広く取り扱っているメーカーです。SANWA SUPPLYの製品は価格も安く、品質も高いので安心して使用できます。
仮に故障しても価格が安いので、買い替えが容易です。日本のメーカーなのでトラブルが起きた際も、問い合わせが簡単に行えます。
GREEN HOUSE(グリーンハウス)
GREEN HOUSEとは、パソコン周辺機器を中心に取り扱っている東京都に本社を置くメーカーです。
パソコン周辺機器だけでなく、映像やオーディオ機器関連の販売にも力を入れており、安価な製品を展開しています。リーズナブルで購入しやすい価格です。
近年では、IoTソリューションを取り扱うなど幅広い分野の製品を取り扱っています。
RATOC System(ラトックシステム)
RATOC Systemとは、日本の大阪府に本社を置いており、スマートフォン周辺機器やオーディオ製品の開発・製造・販売を行っているメーカーです。
1983年に設立され35年以上の歴史があり、様々な製品を展開しています。
近年では、クラウドを用いたIoTソリューションを手がけており、IoTデバイスの開発を行っています。
プリンストン
プリンストンとは、東京都千代田区に本社を置く日本の商社です。デジタル製品の取り扱い分野は広くオーディオ関連からスマートフォン関連まで揃えています。
プリンストンが扱うデジタル製品は価格が安いので、費用の負担を抑えられるでしょう。
法人向けにビデオ会議システムの導入をサポートしており、企業に最適なシステムの提案をしています。
PS4/SwitchにおすすめHDMI分配器の選び方
PS4/SwitchにおすすめHDMIの選び方を解説します。
- 画質に分配器が対応しているか
- 接続できる数で選ぶ
- 給電方法で選ぶ
- ケーブルの有無で選ぶ
- 切替機能の有無で選ぶ
画質に分配器が対応しているかで選ぶ
分配器は分配できる画質が決まっており、特に高画質な4Kは分配できるモデルは限られています。そのため、4K画質を分配する場合は注意が必要です。
また、解像度だけでなくリフレッシュレートの数字も重要で、リフレッシュレートの高いモニターに使用できるか確認しなければいけません。
逆に、フルHDモニターへ分配するなら、画質を気にしなくてもいいでしょう。
接続できる数で選ぶ
分配器には接続できるポート数が決まっており、使用環境に合わせて選ぶ必要があります。安価なモデルは分配数が2個の場合が多く、3つ以上のモニターへの出力はできません。
分配器は購入する前に、いくつ出力したいのか確認しておくことが重要です。分配数が増えるほど価格が高くなるため、必要数をあらかじめ決めておくといいでしょう。
給電方法で選ぶ
分配器の給電方法は2種類あり、「バスパワー」と「セルフパワー」に分かれています。
バスパワーはHDMIケーブルやUSBケーブルを経由して給電できる方式で、別電源が不要のため取り回りが容易です。
セルフパワーは別にAC電源アダプターから給電する方式で、とても動作が安定しています。映像が映らない場合や消える時はセルフパワー方式がおすすめです。
ケーブルの有無で選ぶ
分配器によってはHDMIケーブルが付属しているモデルもあります。HDMIケーブルが付属されているので、別途HDMIケーブルを購入する必要がありません。
自分でHDMIケーブルを選びたい人にとっては、不要なHDMIケーブルになります。またHDMIケーブルが価格に含まれているので、必要のない出費となりかねません。
購入時は注意しましょう。
切替機能の有無で選ぶ
切替機能を搭載したHDMI分配器があり、1台で2役をこなせます。そのため、多様な使い方ができることが魅力で、PCやPS4などを接続すれば複数のモニターに出力可能です。
PCとPS4のHDMIケーブルを抜き差しすることなく、どちらの入力デバイスを分配するか決められるので、面倒な作業がありません。
複数の入力デバイスを持つ人におすすめします。
PS4/SwitchにおすすめHDMI分配器10選
PS4/SwitchにおすすめHDMI分配器10選を紹介します。
200文字換算
ELECOM VSP-HD12BK 1入力2出力
- 4Kの解像度に対応
- 電源アダプターが付属
- カスケード接続が行える
ELECOM VSP-HD12BKをおすすめする理由は、高画質な4K解像度に対応しており、電源アダプターにより動作が安定しているためです。
ELECOM VSP-HD12BKは4Kの高画質映像を分配することができ、ゲームだけでなくPCの映像も綺麗な画質で見ることができます。
給電方法は電源アダプターによるバスパワーを採用しているので、非常に安定した動作が可能です。電源不足により映像が映らないなどの心配は必要ありません。
参考 ELECOM 公式サイトサンワサプライ HDMI分配器 1入力4出力
- 4K60Hzに対応
- 最大4台まで出力可能
- バスパワー方式を採用
サンワサプライ HDMI分配器は高画質な4Kに対応しているだけでなく、60Hz出力が行えるため非常に滑らかな映像を楽しめます。またHDR規格にも対応しているため、明暗に優れた映像を再現することが可能です。
非常に綺麗な映像を最大4台まで出力でき、使い勝手の良いHDMI分配器といえるでしょう。
参考 SANWA SUPPLY 公式サイトサンワサプライ VGA-UHDSP2 1入力2出力
- 4Kと2Kに対応
- 信号劣化に強い端子を採用
- 電源アダプター方式
サンワサプライ VGA-UHDSP2はフルHDや4Kの映像だけでなく、中間の画質である2Kにも対応しています。2Kは4Kほど綺麗ではないが、2Kモニターは4Kモニターに比べて安価です。
また、端子部分は金メッキ加工を採用しているため、信号劣化や錆を防ぐことができます。
参考 SANWA SUPPLY 公式サイトサンワダイレクト 400-VGA013 1入力2出力
- 4K/60Hzに対応
- コンパクトな筐体
- 解像度を自動判別
サンワダイレクト 400-VGA013は4K/60Hzの映像を分配できるので、4K対応したゲームに使用できます。ゲームに使用するなら30Hzではなく、60Hzのほうが向いているので、快適にゲームを遊べるでしょう。
本体はコンパクトなサイズのため、狭い机の上でも邪魔になりません。
参考 SANWA DIRECT 公式サイトグリーンハウス GH-HSPE2-BK 1入力2出力
- 非常に安い価格
- PS4動作確認済
- 4Kに対応
グリーンハウス GH-HSPE2-BKはリーズナブルな価格で、3,000円以下で買うことができます。他メーカーのHDMI分配器は10,000円近いため、簡単には購入できません。本製品はコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
PS4で動作確認済なので、安心して使用することができます。
参考 GREEN HOUSE 公式サイトラトックシステム REX-HDSP2A 1入力2出力
- 2台まで出力可能
- モード選択スイッチを搭載
- 3台までのカスケード接続対応
ラトックシステム REX-HDSP2Aをおすすめする理由は、HDMI信号を2つに分配することができ、動作モードの選択スイッチを搭載しているためです。
ラトックシステム REX-HDSP2AはHDMI1.4aに準拠しているため3DやフルHDの映像をモニターやプロジェクターに出力できます。
「自動判別モード」と「優先出力モード」の動作切替ができるため、自分の使用用途によって解像度や音声フォーマットを選択することが可能です。
参考 RATOC System 公式サイトプリンストン PHM-SP102S 1入力2出力
- 4K60Hzに対応
- コストパフォーマンスが高い
- 給電方法が選べる
プリンストン PHM-SP102Sは非常に綺麗な映像を出力できる4K60Hzに対応しています。綺麗な映像でゲームや映画を見ることができるため、没入感を高めることが可能です。
給電方法はバスパワーとセルフパワーの2種類に対応しており、場合に合わせて適した接続方式を選ぶことができます。
参考 プリンストン 公式サイトDAIAD DHD-S14IH 1入力4出力
- 4KのHDRに対応
- 4台同時出力が可能
- 安定した給電が行える
DAIAD DHD-S14IHはHDRに対応しているので、明るい箇所は色とびがなく、暗い箇所は明るくなり色がつぶれません。明暗がしっかりと表現できるようになるため、映像が見やすくなります。
高画質な4KのHDRを最大で4モニターまで出力することができ、カスケード接続にも対応しているので十分な出力数に困ることはないでしょう。
参考 DAIAD 公式サイトAmazon Eono R-HS12-B 2入力1出力/1入力2出力
- 切替機としても使える
- コンパクトなサイズ
- 電源アダプターは不要
Amazon Eono R-HS12-Bは1台で分配器と切替機の役割をこなせるため、2台別々に購入する必要はありません。使いたい時に合わせて機能を切り替えられるので、大変に便利です。
また、本体サイズはとてもコンパクトで机の上に置いても邪魔にならないと思います。
参考 Amazon 公式サイトAvedio Link HDMI分配器 1入力2出力
- 画質の遅延がない
- 4Kまでの画質に対応
- リーズナブルな価格
Avedio Link HDMI分配器は1つのHDMI入力を2つに分配することができ、画質の遅延なしにモニターへ映像を出力できます。
4K60Hzの高画質に対応していながら、約3,000円で購入できるため、とてもコストパフォーマンスに優れています。とりあえず分配器が欲しいという人におすすめです。
参考 Avedio Link 公式サイトライターあとがき
1つの入力信号を2つの出力信号に分配するために、HDMI分配器は必要になります。例えばPS4のゲーム映像を、複数のモニターに出力したい場合に分配器は必要です。
分配器はメーカーによって価格差が広く、必要ない機能まで搭載した分配器を買うと無駄な出費になります。
分配したい映像がどういう画質なのか、しっかりと確認することが重要です。